2020年07月01日

タンポポのカルス

去年草取りがおろそかになってしまったため、この春工房の周りには非常に沢山のセイヨウタンポポが生えてきてしまいました。このため今年は、極力根から掘り起こしてタンポポを減らそうと努力しています。

すると、面白いことに気付きました。

こちらは普通のタンポポの生え始めて少し経ったものです。
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当たり前ですが、一つの苗だなという感じです。
掘り起こすと、こんな感じ。
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一方、完全に掘り起こすことが出来ず、少し根が残ってしまったものから再び生えてきたタンポポは、まるで種を一ヶ所にまとめて蒔いてしまった時のような感じに束になっています。
(この写真だと、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。)
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掘り起こしたものがこちら。茎が赤くないのも普通と異なるところです。
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なんか変ですね。

よく見ると、元の根の切断面にある不気味な形の部分から複数の芽が出ているのがわかります。
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これは切断面に未分化状態の植物細胞の塊・カルス様組織が出来て、そこから新しい芽(不定芽)が生えてきたことによるもののようです。

新しい芽の始まりは、こんな感じ。
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新しい芽は元の根・直根としっかり繋がっていないため、引っ張ると切断面から簡単に抜けてしまいます。抜かないでそのままにしておけば、それぞれの芽からしっかりとした根が生えてくるのでしょうかね?それともこのまま、元の根に寄生するようにして成長するのでしょうか?また少し経ったら、同じような不定芽を掘り起こしてみようと思います。なんか、小学生の自由研究のようですね。笑

このタンポポのカルスから不定芽が出て再生されることよく知られているようで、「タンポポ カルス」で検索すると、奈良教育大学や筑波大学や論文が出て来ますので、詳しく、正しくお知りになりたい方はそちらをご覧下さい。
posted by snowgoose at 22:32| Comment(0) | 自然

2020年06月24日

愛のカツオゾウムシ?

年末から1月中旬くらいまで、寒さは例年より厳しかった上に雪がなかったためか、工房や家の庭ではハムシは異常なほど少ないです。
でもゾウムシは例年通りです。ヨモギにはカツオゾウムシがあちこちにいます。
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今まで、このゾウムシはカツオゾウムシだと思っていましたが、よく調べるとアイノカツオゾウムシのようです。
たまたま図鑑に載っていた個体が青色がかっていたため、「アイノ=藍の」と勘違いしていましたが、カツオゾウムシはタデ類を食べるようですが、これはヨモギでしか見られず、他の図鑑やネットの情報を見るとアイノカツオゾウムシで間違いなさそうです。ナガカツオゾウムシの可能性もありますが・・・。

「アイノ=愛の」でもなく、「アイヌ」から変化したか、なまったかで付いた名前のようです。
でも、壮絶な愛のカツオゾウムシ達もいました。笑
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カップルに執拗にちょっかいを出すオス、この写真を撮った3時間後くらいに見たときも、まだメスをものにしようと必死でつきまとっていました・・・。
posted by snowgoose at 21:50| Comment(0) | 自然

2020年06月18日

ウラキンシジミ

5日ほど前、シウリザクラの葉の上にシジミチョウの仲間と思われる蛹を発見しました。
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図鑑やネットで調べると、シロモンクロシジミの蛹に似てますが、北海道にはいないはず。白い部分がちょっとクレヨンしんちゃんのぶりぶりざえもんみたいです。

そして今朝、謎だったこの蛹から、ウラキンシジミが羽化しました。見たときはすでに羽の展開も終わっていて、羽化の瞬間は見られなくて残念でしたが、名前の通り、羽の裏側の金色がきれいでした。
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漢字で書くと裏金小灰蝶、悪の匂いがしますね。笑
もう少し、可愛らしい名前を付けてやれば良かったのにと思います。
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このあと、元気に飛んでいきました。
posted by snowgoose at 22:12| Comment(0) | 自然

2020年06月11日

カーテンにチビマルカツオブシムシ

カーテンに付いていた2mm弱のムシ、チビマルカツオブシムシ。
カツオブシムシ、幼虫の時は衣類や乾燥食品を食べたりしますが、成虫になると花の蜜を食べるそうです。この子は、幼虫の時は家の中で何かを食べていたんでしょうね。

この写真は3枚からマニュアルで被写界深度合成しました。
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イタヤカエデのテーブルの上で撮影、イタヤの柾目に見られる模様の大きさからも、このムシの小ささがわかって頂けるかも?です、木が好きな方ならですが。

ピンぼけですが、裏面。
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鱗毛がとても綺麗なので、羽化して間もない個体だと思います。

2年前にもこのブログにアップしていたにもかかわらず、すっかり忘れていたムシで、同定するまでずいぶん時間がかかってしまいました。まだまだ勉強不足です。

虫好きは、標本を作る方が多いと思いますが、私はムシは生きているところを見るのが好きなので、殺せませんし、死んだ個体であってもそれを標本にして取っておくことは出来ません。研究のためには標本は重要なことはわかるのですけどね・・・。
posted by snowgoose at 22:38| Comment(0) | 日記

2020年05月24日

マダラホソカタムシ

庭のある苗木の整理や草取りなどが終わって家でのんびりしていると、見たことのない虫が家にいました。たぶん、作業中に服にでも付いていたのでしょう。
明るいところに連れて行って撮影。
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警戒して、なかなか動きません。

動き出して、やっと脚や触覚を出してくれました。大きさは5mm弱。
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前から(眼にピントが来てなかった・・・)
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ケシキスイ?ゴミムシダマシ?など調べても該当する虫がおらず、ネットで似た虫を探してようやくホソカタムシの仲間、おそらくマダラホソカタムシと判明しました。枯れ木に生息する昆虫とのこと、不勉強でこの科については全く知らず、手持ちの図鑑にも載っていなかったため、青木 淳一著「ホソカタムシの誘惑 第2版」という本を早速注文しました。

posted by snowgoose at 16:39| Comment(0) | 自然

2020年05月11日

エゾハイイロハナカミキリ

今朝、ビニールハウスを開けに行くと、バンドのところに見慣れない虫が。
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はじめはゴミムシかハンミョウの仲間かと思ったのですが、でも触覚は短いし、と思いながら図鑑で調べると、ハイイロハナカミキリらしいことがわかったのですが、体長は20mmほど、大きすぎます。さらにネットで調べると、どうやら北海道固有種のエゾハイイロハナカミキリということがわかりました。

石の上に置いてみました。色が似てるのでわかりにくくなってしまいました・・・。
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ノコギリカミキリなんかと比べると、やや優しい顔、あまりカミキリらしくないですね。
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トドマツ・エゾマツ・カラマツなど針葉樹の倒木・伐採木などに寄生するとのことです。
posted by snowgoose at 22:07| Comment(0) | 自然

2020年05月03日

ドビイロツノゼミ

置戸もようやく春らしくなったと思ったら、今日は29℃近くまで気温が上がりました。ちょっと前までストーブを焚くくらいの寒さだったので、身体がついて行けません・・・。

エゾヤマザクラやツリバナの木を見ていると、最近よくヨコバイの幼虫と思われるのがいるので写真を撮っていました。この子達はとてもシャイで、すぐ隠れてしまいます。笑
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上からの写真をなんとか撮ろうとしていると、その近くにトビイロツノゼミがいたので、こちらを観察することにしました。この方はおっとりしていて写真撮影もOKでした。
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ツノゼミの中では一番普通ですが、大きさは5mm程しかなく地味なので、よく見ないとアワフキとかヨコバイと勘違いしそうですが、拡大すると名前の通り角があるのがわかるかと思います。おかしな形です。
トビイロツノゼミは成虫で越冬するそうです。

虫が増えて楽しくなって来ました。
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posted by snowgoose at 19:15| Comment(0) | 自然

2020年03月28日

春が来た

新型コロナウイルスの話題ばかりで憂鬱になってしまいますが、置戸にも春がやってきました。

今日今年初めて、庭にホオジロがやってきました。
お食事中です。
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久しぶりに見たせいか、それとも若い個体なのか、尾羽の色が鮮やかに感じました。hohjiro2003282.jpg

裏庭のトチノキ、冬芽も膨らんできました。粘液で保護されて輝いていました。
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トチノキは置戸には自生しませんが、これはエゾリス用に撒いておいたトチの実を、リスが土に隠して、食べ忘れたものが芽を出したものです。今年で樹齢6〜7年くらいですが、まだ高さは1mほど、寒いからか、成長は遅いです。
posted by snowgoose at 23:45| Comment(0) | 自然

2020年03月18日

エアコンプレッサーの修理

エアツールで酷使されている当方のエアコンプレッサー日立工機3.7U-9.5T改、半年ほど前からタンクの水抜き根元からエア漏れが始まり、それがだんだんひどくなりました。いつもお世話になっている機械屋さんに見てもらって、修理方法を教わり、部品を手配してもらい、昨日修理しました。さほど難しい修理ではないので自分でも出来ます、業者に頼むと50ポンドはかかりますが、自分でやれば部品代だけですみます。笑(これがなにかわかる人は車好きですね)

エアタンク下部の水抜きのパイプが腐食しているので、まずそれを外します。ただしパイプは手前の板に溶接されているのでディスクグラインダーで削り取る必要がありました。これがちょっと大変でした(必死でやってたので写真はありません)。写真は外したところです。
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外したパイプがこちら、これじゃエア漏れして当たり前。
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次に新しいパイプをねじ込みます。
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さらにコックやホースを取り付ければ終わりです。
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これで修理完了、もうエア漏れなしです。

ついでに、4ヶ月ぶりくらいにオイルも交換。ドレンプラグを外すとタンクにダラダラとオイルが。
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交換後のきれいなオイル。
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動作音も軽やかになりました。コンプレッサーのオイルは減ったら足すだけなんて人多いですけど、仕組みはクルマのエンジンと一緒、こまめなオイル交換が大事です。あと、エアフィルターの掃除も忘れずに。もちろん、水抜きも。

このコンプレッサー、もともとはアンローダー式(常に回っているタイプ)でしたが、工房にやってきたときは圧力スイッチが付けられ、圧力開閉器式になっていました。
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エアツール専用にするなら、アンローダー式のほうが良いかもですが、色々使いますから個人工房なら圧力開閉器式でしょうね。

古いですが、まだまだ頑張ってもらいたいエアコンプレッサーです。
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posted by snowgoose at 21:44| Comment(0) | 木・木工

2020年03月11日

9年

東日本大震災から9年経ちました。
改めて、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、今もまだ苦しんでいる方や大変な思いをされている方が少しでも早く、普段の生活が送れるようになることをお祈り致します。

各地での大地震や大型台風や豪雨災害、さらに今は新しい感染症の蔓延と、あまりに災害がありすぎて、東日本大震災がかすんでしまったり、それ以外の災害だって大変なんだ、被害を受けた方にとってはどの災害も大変で辛いのは同じだと言われるかもしれません。しかしやはり被害の規模は桁違い、そして原発事故、それまでの生き方の見直しをせざるを得ない経験だった東日本大震災は、私にとってとても大きく重く、まだまだ終わっていないというのが実感です。

経済の落ち込みで売上が減少し、経済的に大変だっただけで物理的な被害はなかった私は、何か出来ることはないかと考えて、同じ木を扱うところなら少しは役に立てることもあるかもしれないと、長いこと放置され荒廃した森林資源を管理・活用しながら地域の再生・復興を目指し活動されている岩手県大槌町のNPO法人 吉里吉里国さんやその関係団体と2013年11月から交流させて頂いております。でも、私に出来ることは吉里吉里国さんのスギの間伐材の「復活の薪」や大槌町の木材でしおりやフォトスタンドを作って、展示会に持って行って吉里吉里国さんの活動を宣伝すること、それくらいです。これでは自己満足に過ぎないかもしれませんが、これからも続けていきます。
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昨日今日と、写真のしおりを作っていました。これは吉里吉里国さんからの依頼でお作りしたもので、表面は展示会でも販売しているしおりと同じですが、裏面は特別仕様となっています。役に立ちたいと思ってはじめた交流、でも今回のようにむしろ仕事を頂くことの方が多いような気がして、これでいいのかなと悩むこともありますが、喜んでいただけるならと心をこめて作っています。
posted by snowgoose at 22:11| Comment(0) | 日記