2007年08月19日

偽装問題について

異常なほどの暑さも峠を越して、置戸は昨日今日と急に涼しくなりました。やっと仕事がしやすくなりました。

「白い恋人」が「灰色の恋人」になってしまいました・・・。雪印、ミートホープに続いて、同じ北海道で暮らし、製造業を営む者として、大変残念で、情けない気持ちです。

木工業界には偽装はないでしょうか?かなり怪しいですね。
例えば、セン(栓)に着色してケヤキとして売られているものは時々見かけます。(センは別名、ニセケヤキとも言うそうですが。)
偽装ではないですが、高級な材として名の知られるミズメザクラは、サクラではなくカバです。ベニヤ版やMDF(木の粉を接着剤で固めた板)にツキ板(木を薄くスライスしたもの)を貼ったものを、無垢材のように表示して売っているものもあります。

木製品の場合は食品と違って、直接生命に関わるものではありませんが、ウソ・偽りはあってはならない事です。今回の偽装事件を対岸の火事と思わず、厳しい姿勢で仕事を進めたいと思います。
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2007年08月08日

端材や鋸屑から思うこと

毎日の仕事のなかで、当然ながら材料の端材や鋸屑・かんな屑が発生します。

当方の製品のなかで小型のものは、かなり小さな端材まで製品の材料として利用できますが、それでもどうしても利用できない端材が、ミカン箱程度の段ボール箱で年間50箱程度になります。これらの端材は、全て冬場の燃料として活用しています。
鋸屑・かんな屑もかなりの量になります。これらは全て近くの酪農家の方に引き取って頂き、仔牛の敷きわらのかわりに使ってもらっています。敷きわらとしての役目を終えた後は、堆肥になります。最近、この鋸屑・かんな屑を直接、工房横の家庭菜園の一部に鋤き込み、堆肥化を試みています。気温の高い今時期だと土壌の微生物の働きでどんどん土のようになっていきます。

木材は大切な自然の一部、無駄にすることなく、最後まで使い切ることを考えながら、作業しています。時には、デザインより無駄が出ないことを優先して設計することもあります。どんなに素敵でクールなデザインでも、そのために無駄に木を使ったり、使えば使える部分を切り落としたり・・・そんなことをして出来たものに、木で出来ているからこそ感じられる優しさや安らぎは存在しないのではないか、そう思います。
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2007年08月05日

木のお話 その2 カエデの杢

今日は、先日の続きです。
カエデに時々見られる変わった模様・杢をご紹介します。

まず始めに、縮み杢について。
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上の写真のように、横縞がキラキラときれいに入ったものを言います。カーリーメープル(curly maple)とも呼びます。バイオリンの裏板にも使われます。木の繊維が波打ったようになっているため、加工は大変ですが、仕上がりの美しさは格別です。

次は、バーズアイです。
o[YAC.jpg
日本語では鳥眼杢といいますが、普通はバーズアイメープル(bird's eye maple)と呼ぶことが多いようです。その名の通り、鳥の目のような模様です。縮み杢よりも、さらに貴重なものです。独特の魅力がある杢だと思います。ただ、好き嫌いははっきり分かれるようで、あっさりとした雰囲気を好まれる方には好かれないようです。
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2007年07月31日

木のお話 その1 カエデ

家具やクラフト製作に使われる木の種類はたくさんありますが、
その中で最も私が好きな「カエデ」についてお話しします。

一口にカエデといいますが、スノーグースでは北海道産のイタヤカエデと、アメリカやカナダ産のハードメープルを使っています。
写真は、イタヤカエデです。
itayakaede.jpg
材料としてのカエデは、色は白っぽく、重くて固い、ねばり強く傷が付きにくい、木目はあまりはっきりしない、こんな事が図鑑や木工の本には書いてあります。確かにその通りですが、私はそのきめの細かい木肌と、さすがにシロップが取れる木、加工していると工房のなかに甘いにおいが漂う、そんなところに魅力を感じます。固い木なので仕上げは大変ですが、仕上げ甲斐のある美しい木です。

国産のイタヤカエデは外材のハードメープルに比べると、木目はより緻密でねばり強く、さらに木目や色も個性豊かで加工していてうれしくなります。ただし、個性的であるが故に複数の材を組み合わせて作るものの場合、色合わせや木目合わせはハードメープルより大変です。

縮んだような模様やバーズアイと呼ばれる模様(木材に現れる変わった模様を杢(もく)と言います)がある材も時々あります。それらについてはまたの機会にご紹介します。
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