2017年01月10日

オケクラフト作り手養成塾

私も含めて、オケクラフト生産者の多くが、置戸町の研修生制度で木工技術を学び、独立しました。
現在、オケクラフトセンター森林工芸館では5名の研修生(塾生)がオケクラフト作り手養成塾で研修を受けていますが、置戸町では、来年度の塾生も募集中です!
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詳しくはこちらのページをご覧ください。
「オケクラフト作り手養成塾」

木工で独立したいと考えている方、まずはオケクラフトセンター森林工芸館にお問い合わせください。
電話番号は 0157-52-3170 です。

オケクラフトに新しい風を吹きこんでくれる方々をお待ちしております!
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2015年04月05日

皆既月食と「復活の薪」フォトスタンド

昨日4月4日は楽しみにしていた皆既月食でした。
北海道や東北地方以外は曇りや雨の所も多かったようです、置戸は全て見ることは出来ましたが、薄曇りで少し残念でした。

はじめから終わりまで、合成してみました。
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皆既が終わって数分後が一番月食らしい赤い月が見られました。
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前回の皆既月食は昨年の10月8日、当日は岩手県の大槌町に行っていました。
その大槌町のNPO法人「吉里吉里国」さんの「復活の薪」を材料として作っている「スギのクラフト」、今までは置戸町のオケクラフトセンター森林工芸館のみの販売でしたが、先日から秋田県秋田市の「クラフト北」さんでも「スギのフォトスタンド」を販売して頂くことになりました。また、当工房のネットショップ「Happy Life Factory」でも販売を開始しました。

材料は薪@ですから、まずバンドソーで板に製材するところA・Bから始まり、厚さ・幅決めをしてCようやく材料らしくなります。
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このあとは通常の材料と同じように加工を進めていくのですが上の写真でもおわかりのように間伐材の薪ですから比較的若い木が多く、節も多いため、使える部分はかなり少なくなってしまいます。端材になる部分が多いですが、それはまた本来の「薪」として、冬のわが家を暖めてくれます。写真Bの左側の薄い板は、「木のしおり」になります。無駄は全くありません。

通常は使わない、皮に近い白太の部分も使いますので、白っぽいもの、赤っぽいもの、赤白のもの、個性豊かなフォトスタンドが出来上がります。
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小さめの節・傷・割れなども補修して使います。変色があっても、全体のバランスを著しく崩すものでなければ、そのまま使います。
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スギの製材を仕入れて作れば、という方もいますが、この商品はあくまで「復活の薪」で作ることに意義があると思っています。被災地で復興のために奮闘する方々の想いを、このクラフトを通して少しでも皆さんにお伝え出来ればと思っています。
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2014年04月29日

薪の製材中

今年は異常に雪解けが遅く、今でも日陰にはまだ雪が少し残っている置戸です。

それでも、ここ数日の高温で、庭のシユリザクラの葉がようやく展開し始めました。
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もう今年のオケクラフト札幌展まで1ヶ月を切りました。参加各工房は大忙しの毎日です。

今日は、薪の製材をしています。
大槌町のNPO法人「吉里吉里国」「復活の薪」を使ったクラフトを、札幌展に出品します。そのための準備です。

袋に入った薪がやってきました。
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バンドソーや横切りを使って製材します。スギの良い香りがします。
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板になりました。
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切り落とした端材も、まだしおりやキーホルダーの材料になります。
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もともと薪ですが、薪として使う部分は半分程度、あとはクラフトになります。

オケクラフト札幌展では、3工房がスギでいろいろなクラフトを出品します。お楽しみに。

第11回オケクラフト札幌展

日 時 2014年5月27日(火)〜6月1日(日) 10:00〜18:00
(最終日は17:00まで)
会 場 コンチネンタルギャラリー
〒060-0061 札幌市中央区南1条西11丁目1
(北洋銀行札幌西支店ビルの地下一階)
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2014年03月28日

和ring-projectの皆さんと交流

24〜25日、岩手県大槌町・釜石市で、木工を中心に地域復興のための活動されている一般社団法人 和 RING-PROJECTさんに招かれ、交流してきました。こちらの団体は昨年11月に訪れた、森の再生から地域復興を目指して活動されているNPO法人 吉里吉里国さんとのつながりで紹介され、その後はメールや電話で情報交換や新商品の試作協力などをしてきました。
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震災の年2011年6月に、津波で流された、被災された方々の家や思い出の詰まったガレキを材料にキーホルダーを作る活動から始めて、現在は小物だけでなく家具や看板など、木工全般の製作をされています。工房には一通りの機械が揃っています。食器棚を製作中でした。
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今年1月にレーザー加工機も導入され、出力100w、ワークサイズ860×460mmの大型のものです。(当方のレーザー加工機は25w・ワークサイズ400×300mmです。)
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今回はこのレーザー加工のノウハウやフォトスタンド等小物の作り方、塗装などについて、スタッフの皆さんと交流してきました。皆さん熱心で明るく、楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。
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木工は手間の割に儲かる仕事ではなく、今後しっかりとした生活の糧を得るための団体に成長していくことは決して容易なことではないと思いますが、皆さんの前向きな姿勢で、これからもぜひ頑張って頂きたいと思います。また、微力ながら、私も協力を続けていきます。

4ヶ月ぶりに訪れた大槌、新しい道路や低い土地のかさ上げの準備なども始まっていました。少しずつ復興は進んでいるようですが、順調に進んでも、津波に流された地区に新しい家が建てられるようになるのは4年後だとか・・・。なんとか、国はもっとスピード感を持って復興に取り組んで欲しいと強く思います。
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2013年11月11日

吉里吉里国に行ってきました

先月のブログで、岩手県大槌町の特定非営利活動法人 吉里吉里国「復活の薪」について書きましたが、11月8〜9日に、夫婦で行ってきました。半年ぶりの岩手県、少し復興が進んでいました。でも「少し」でした。

東日本大震災のささやかな復興支援として、私たちオケクラフト生産者は今までに、展示会の売上の一部を寄付したり、取引先の復興支援イベントに商品を提供するなどの活動はしてきましたが、木工家として、何が出来るか、何なら出来るかを考えて、同じ木を扱う団体に本業の木工を通して協力することが、無理なく長く続けられることだと思い、今回の吉里吉里国さんと連絡を取り合い、今回の訪問が実現しました。

スタッフの皆さんはとても前向きで、エネルギッシュで、復興に懸ける強い想いが言葉の一つひとつに感じられました。また、笑顔がとても素敵でした。

皆さんと私です。
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間伐材・塩害材の薪が大量に積んであります。
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私たちも薪割りを体験してきました。すぱっと割れると気持ちよいですね。

先日の「復活の薪」は、こんなフォトスタンドになりました。
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皆さんにも喜んでいただけました。

吉里吉里国の方々は、津波で塩害を受けた木々や、長い間放置され手つかずになっている山の間伐・整備を中心に、地域の子供達を対象にした森林教室や薪文化の復活・継承のための勉強会などの活動をされています。「少しの不便さを楽しみながら、心豊かに暮らしていこう。」という考え方を基本に活動されています。全くその通りだと思います。
便利さを追求した結果が今の日本、本当に幸せな国になったとはとても思えません。ただ昔に戻ればよいとは思いませんが、新しい技術や考えも取り入れながら、昔の知恵も最大限に生かす、貧乏ではない質素な暮らし、私の理想でもあります。吉里吉里国さんでも、単純に薪文化を復活させようというのではなく、新しい蓄熱式ストーブ等の勉強もされていて、その普及も目指されています。

私たち木工家に出来る協力は、この吉里吉里国さんの活動をみなさんに広くお伝えすることくらいしか出来ませんが、少しでもお力になれるように、今後の展示会等でこの「復活の薪」で作ったクラフトを展示・チャリティー販売する予定です。
吉里吉里国さんでは賛助会員を募集されています。賛同される方は是非ご入会ください。
また、ボランティアで協力されたい方も連絡してみてください。気さくで良い人ばかりです。

また今回、吉里吉里国さんから同じ大槌町の社団法人 和 RING-PROJECTをご紹介いただきました。
和 RING-PROJECTさんは現在、津波によって倒壊した家屋の木材でキーホルダーを中心に作られています。
今後はキーホルダー以外の木工品にもチャレンジされる予定で、そのお手伝いをさせていただく予定です。
具体的には、まだ秘密です。お楽しみに。
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2013年10月06日

吉里吉里国の「復活の薪」

岩手県大槌町の特定非営利活動法人 吉里吉里国「復活の薪」が届きました。杉の間伐材です。
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NPO法人 吉里吉里国さんは、津波災害復興に向けて新たな雇用の創出と、経済復興に関わる地域主体の取り組みを地元住民と一体となって地域再生に取り組み、森の再生と豊かな海の復活を目指して活動されています。私は賛助会員として、ほんの少しだけ協力させていただいています。

今回は、薪を「薪」としてではなく「スギ材」のサンプルとし購入しました。

材料として見ると、軽く素直な加工のしやすい木だそうです。北海道にはスギはないので初めて加工します。薪をとりあえず板に加工したところです。同じ針葉樹でもエゾマツとは違って白太と赤身の違いがはっきりしています。
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白太を生かした使い方も良さそうです。

「薪」としての乾燥は済んでいますが、「材」としてはもう少し乾燥させる必要があります、しばらくストーブの近くに置いて乾燥を進め、フォトスタンドを試作予定です。木のカップを作っている仲間も、ロクロで何か試作する予定です。

吉里吉里国さんには11月上旬に行く予定です。同じ木を扱う方達との新しい交流を楽しみにしています。
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2013年08月22日

夏休みの工作

相変わらず、北海道らしくないジメジメした毎日ですが、さすがに気温は下がってきて、30℃を超えるようなことはなく、朝晩は涼しくなってきました。

17日・18日は夏休みにしました。まあ、土日ですが・・・。

夏休みといえば工作、こんなものがくっついたものを作りました。
何でしょうか?
SP-DB-D.jpg 答えはこちら
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2013年08月03日

北海道の木の椅子100人100脚展

ミニコンサートの翌日は、札幌芸術の森で行われている「北海道の木の椅子100人100脚展」に行ってきました。
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北海道内の木工家、家具デザイナー、インテリアデザイナー、さらに企業内デザイナーなどの作品が展示され、置戸の大先輩、WOOD LANDER'S 木那の片岡祥光さんもスツールも出品されています。

オール北海道の椅子づくりの全体像を紹介するということで、木工家だけの作品でないため、作品に書いてある方が作ったのか、デザインしただけなのか、目録などを見ないと分からないのはちょっと不親切な展示だと思いましたが、さすが100人100脚、なかなか見応えがありました。
なかには???というものもありましたが、オーソドックスで座りやすい椅子からちょっと前衛的なものまで様々な椅子が並んでいて、子供から大人まで楽しめる展示会でした。展示だけではなく、実際に腰掛けられるのは良かったです。撮影は×なので写真でご紹介出来ないのが残念です。

8月18日(日)まで開催されています。

「北海道の木の椅子100人100脚展」
2013年7月6日(土)〜8月18日(日)
会場/札幌芸術の森 工芸館展示ホール
観覧料/無料
開館時間/9:45〜17:30

札幌芸術の森は初めて行きました。あいにくの雨で野外美術館を見ることはほとんど出来なかったのですが、有島武郎旧邸はゆっくり見てきました。こんな家に住みたいなぁと思いました。昔の凝った造りの家は良いですね。

芸術の森というだけあって「森」としてもなかなか、エゾヤマザクラとイタヤカエデ、マメ科の花(名前は不明)の種を拾って帰ってきました。裏庭に蒔いてみました、芽が出るかな?楽しみです。
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2013年04月07日

「転んだ太郎」

新年度、初めての更新になってしまいました。
今日は置戸も雨・風とも強い一日でした。お陰で雪解けは一気に進みました。
朝、雨の中、庭のハリギリ(センノキ)やイタヤカエデなどを植えてあるあたりで、カケスがすぶ濡れでなにか食べ物を探していました。
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雨の中、ご苦労様です。

なかなか自分のものを作れないのが木工を生業としているものの悩みですが、先週は少し余裕があったので、自宅用の額を作りました。「転んだ太郎」という、亡くなった伯父、小林猛雄が1957年に描いた油絵の額縁です。伯父が初めて美術文化展に入選したときの絵のうちの1枚だそうです。ずっと東京の実家に飾ってあったのですが、湿気が酷く額がかびてしまい、絵も危険になってきたため置戸に疎開してきたのでした。キャンパス木枠に直接打ち付けられていた痛んだ額を取り外し、イタヤカエデとシウリザクラで作ってみました。
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上下逆ではありません、これで正しい飾り方です。
私には絵の価値は分かりませんが、絵がある生活、良いですね。
かわいがってくれた伯父の絵、それも小さな時から見慣れていた絵なので、見ているととても落ち着きます。
(絵自体は逆さのようで、落ち着かない構図なんですけどね。)

外側がイタヤカエデ、内側のライナーがシウリザクラです。
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写真用の額縁は今までに数千枚は作っていますが、実は油絵用の額縁は今回が初めて、勉強になりました。
外側と内側のライナーとの2重構造なので、写真用の2倍の手間となり、作る楽しみも2倍でした。

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2012年10月07日

ツリバナ(エリマキ)

1ヶ月ぶり以上の更新となってしまいました。
記念品や引き出物などの大量注文もあって、大忙し、ありがたいことですが、ほとんど休みも取れないような毎日です。

今日も仕事をしたいところでしたが、たまには休まないといけないと思い、久しぶりにゆっくり休み、北見フラワーパラダイスに行ってきました。ここは名前だけだと単なる花畑みたいですが、ミズナラ・イタヤカエデ・シナノキ・アサダなど北海道を代表する木が勢揃いしている気軽に散策できる山といった感じでなかなかオススメのスポットです。

この時期の楽しみは、木の実拾い、今年は大豊作のミズナラ・カシワなどのドングリやツリバナの種を拾ってきました。

ツリバナ、北海道ではエリマキといい繊細な木彫の素材として珍重されている木です。数も少なくあまり大きくならないため、材料として出回ることはあまりないようです。花や実が可愛らしく、紅葉もきれいなため庭木としてもよく見かけます。

丸くて可愛い実です。
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ピンぼけですね・・・。

幹はこんな感じです。
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ハシブトガラが実をついばんでいました。
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ツリバナの実の果肉は発芽防止作用があるそうで、鳥に果肉を食べられて、糞と一緒にどこかに種まきされることで芽が出るそうです。

ツリバナなどニシキギ科の木の種子は強い休眠性を持っているものが多いせいか、昨年蒔いてみた種は一つも発芽しませんでした、来年、発芽するかも知れませんが・・・。今年も挑戦してみます。ネットで調べてみるとジベレリン処理が効果あるとの研究報告がありましたので、試してみようかと考え中です。

農学部出身なのでジベレリン処理、懐かしい響きでした。「今日の実習はブドウのジベ処理だ!」なんて騒いでいた学生時代からもう約四半世紀・・・月日の経つのは早いものですね。
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2012年05月03日

イタヤカエデの芽生え

林道のわきに生えている実生の苗を掘ってきて植えたり、種を拾ってきて蒔いてみたり、少しずつ、家の周りを潜在自然植生の森にしようといろいろ楽しんでいます。

去年の秋に蒔いたイタヤカエデが芽を出しました。
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双葉は、種の形そのままですね。
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これからの生長が楽しみです。

イタヤカエデのほかにもいろいろな種を蒔いているのですが、このイタヤとハウチワカエデらしき芽が出てきたほかは、まだ発芽していないようです。2年目に発芽するものもあるようですから、気長に待ってみようと思います。

ところで明日4日午後6時〜6時半くらいにSTVテレビの「どさんこワイド179」(北海道内のみのローカル番組です。)でオケクラフトが紹介されます。当工房にも取材に来てくれましたので、私もちょこっと出てくると思います。なんかちょっと立派なことしゃべってみましたが、きっとカットされていることでしょう(笑)。道内の方、よかったらご覧ください。
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2012年04月17日

サトウカエデとイタヤカエデの冬芽

ようやく置戸の積雪も0となり、春らしくなってきました。

でも木々の目覚めはこれから、まだ、冬芽のままです。

昨年秋、庭にサトウカエデ Suger maple を植えました。家や工房の周辺には基本的に潜在自然植生である地元の木を植えることにしていますが、このサトウカエデの原産は北アメリカ、材料としてはハードメープルとして流通していて当工房でも大変お世話になっている木ですので、特別に植えることにしました。

そのサトウカエデの冬芽は今、こんな感じになっています。
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この写真は別に朝露に濡れた姿を写したわけではありません。
しっとりとしているのは、メイプルシロップです。手に付けてなめてみると甘いです。さすがサトウカエデですね!

ちなみにこちらはイタヤカエデの冬芽です。
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イタヤカエデは庭に4本生えていますが、どの芽をみてもシロップで覆われているものはありませんでした。

材料となって加工するときにも、この違いははっきり現れ、ハードメープルを削ったりやすりがけをすると、とても甘い香りがしますが、イタヤカエデは少ししか香りません。

サトウカエデは札幌あたりでは街路樹・公園樹としてよく見かけます。何十年もすると、道産材のハードメープルが手に入ることがあるかも知れませんね。

図鑑でサトウカエデを調べていると、その下にヨーロッパカエデ(ノルウェーカエデ)が載っていました。説明を読んでいると、なんとそのなかで道内でよく植えられている品種に葉が通年紫褐色のクリムソンキングというものがあると書いてありました!確かに紫褐色のカエデ、よく庭木になっています。潜在自然植生ではない外国産の木だし葉が緑でないカエデはあまり好きではないので私の庭作りコンセプトからは外れてしまいますが、King Crimsonファンとしては植えない訳にはいかないですね(*^_^*)
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2012年02月11日

逆柱と復興庁

「水木しげるの妖怪文庫 一」(河出書房新社 1984年)のなかに「逆柱」という妖怪が載っています。
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この本によると、「木が自然に生えているときとは逆に、大工が上下をまちがえて立てた柱は、人が寝しずまっている夜中に腹を立てて、きしむといわれる。古くより、「逆柱」は、火災、家鳴など不吉なことの起こる原因とされ、大工たちに忌まれてきた。」そうです。しかしながら、日光の陽明門にはあえてこの「逆柱」を使い、災いを遠ざけたといわれており、古い民家でも、魔除けのための「逆柱」が使われている例もあるそうです。

柱に限らず木の上下を逆に使うことを「逆木」といい、普段の仕事の中でも上下があるもの、例えばフォトスタンドや箸立てなどは、極力「逆木」にならないように気を使います。

なぜ急にこんな話など書いたかといいますと、今日、木工の先輩から「自分のブログに書いたんだけど、あれは逆さだよな、間違いないよな」と電話がかかってきたからなのでした。あれとは昨日業務を開始した、東日本大震災の被災地再生ための復興庁の看板のことです。最近はあまりテレビを見ないため気づかなかったのですが、ネットニュースの画像を見ると、ほぼ間違いなく上下が逆さまになっているように見えます。
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右側は工房にあったエゾヤマザクラの板です。

この看板は、津波に耐えた「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市の高田松原の松だそうです。木が曲がっていたり、根元より途中のほうが太かったりすると、右側写真のヤマザクラのように、板にしたとき木目の山形(タケノコともいいます)が上下に出来る(細長い楕円のようになる)場合も良くありますが、通常のマツなら比較的まっすぐに生長しますから、山形は根元を下にすれば上を向くはずです。製材の時、木の中心に対して平行にスライス出来るとは限りませんから板の裏・表によっても変わる場合があるので一概には言えないのですが、この看板は「逆看板」でほぼ間違いないように思われます。

看板に詳しいわけではありませんから、このような風習・習慣があるのかもしれません。若しくは日光の陽明門と同じくあえて逆さにすることでこれ以上の災いを遠ざけるという想いが込められているのかもしれません。それならとやかく言う筋合いの事ではありませんが、「何も気にせず、なんとなく作って逆さになっちゃいました。」ということならその無神経さはとんでもないことだと思います。

妖怪、本当に居るか居ないか分かりませんが(というより居ないのでしょう、でも居たら楽しいなぁ)、妖怪とは、昔の人々が、妖怪という姿を使って自然の掟・人としての生き方を説いているものでもあると思います。大臣の皆さんも、事務次官の説明を聞くのも大事ですが、妖怪の勉強もいかがですか?大臣である前に人としてしっかりしてくれよ!という事が多すぎます。
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2011年10月04日

木のお話 ホオノキ

先日、同じ地区に住んでいる方から、ホオノキの材をいただきました。
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写真の通り、少し緑がかった独特の色の木です。材としては柔らかく加工しやすく、狂うことも少ない扱いやすい木です。版画板として使ったことのある方も多いかと思います。

葉は長さが20〜40cmと大きく、殺菌作用もあり、朴葉寿司にも使われます。
こちらは、近くの八方台というところでみつけたホオノキの若木です。
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木の幹はこんな感じで大きくなってもすべすべした感じです。
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実は集合果と呼ばれる10〜15cmの大きな赤い房になります。1房採集してきました。
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ちょっとグロテスクな、南方のジャングルが似合いそうな実です。

この中に、赤い果皮に包まれた種が50〜60個も入っています。果皮をはがすと中には黒い種が出てきます(楕円部分が種です)。果皮には発芽抑制物質が含まれているそうです。鳥や動物にに食べられて、果皮のみ消化され、別の土地に糞と一緒に種まきされる仕組みになっているようです。
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家や工房の周りを、この土地本来の潜在自然植生の森にしようと現在勉強&準備中です。この果皮に包まれた種は、今は土に埋めて果皮を微生物に分解してもらっているところです。果皮がなくなったら、苗箱に播種して、苗作りです。

このホウノキでフォトスタンドを作ってみました。落ち着いた優しい色合いですね。
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材料としてはあまり流通していないのが残念です。ときどき限定品として使ってみようと思っています。
posted by snowgoose at 22:37| Comment(3) | 木・木工

2011年05月22日

なんということでしょう!

オケクラフト札幌展まであと1週間となり、参加工房は最後の追い込みで頑張っているところです。
今日は日曜日でしたが、フォトスタンドを作っていました。

この<フォトスタンドは合計で2,000枚以上作ってきました。さすがにここまで作ると、もう作業手順も洗練されてきて、これ以上の能率化や歩留まり向上は難しいだろうなと思っていましたが、違いました。

今までは、裏板を入れる溝を彫った後、表面を上にして表の縁を削っていました。
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表面を削るから表面を上にしてと、あまり深く考えずに加工していました。

ところがこの方法だと、木目の方向によっては加工中に割れてしまうことがありました。特に堅いメープルだと、20個に1個くらいの割合でアウトレット品になってしまう可能性がありました。

今日は1日で60枚ほど加工をするため、刃物は研磨したてのものを用意して準備万端のつもりで削っていましたが、それでもメープルで2枚連続で割れてしまいました。これはやはり改善しなければと、ジグを若干改造して裏面を上にして、表面がジグに密着する状態で削ったところ、なんということでしょう!びっくりするくらい安定して、割れやすい木目でもうまく加工することが出来ました。
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安定が良いので、切削面もキレイです。当然この後の仕上げ作業もスムーズに進みます。

前からこの方法の方がうまくいきそうだなと思ってはいたのですが、不良率はさほど高くないしジグを改造するのも面倒だとそのままにしていました。これではダメですね。

手慣れた作業でも、常に作業を見直し、より良いものが作れるように努力していくことが大切だと改めて感じた1日でした。

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2011年03月28日

秋田の「クラフト 北」さんのご紹介

置戸では例年よりも少し早く、日当たりの良い場所では福寿草も咲き始め、家の前のカラマツではモズがいろいろな鳥の声でさえずり始めました。春が近づいてきました。

3月10日より、秋田県秋田市にある、オーナーが全国各地の工房へ足を運び、作り手に直接会って買い付けした、ナチュラルな風合いの木工芸品、木の時計、天然木の生活雑貨を扱うお店クラフト 北さんで、当方のミニトレー・ストライプやプチトレーなどを扱っていただくことになりました。今後はフォトスタンド・ウォッチスタンド・箸立てなども置いていただく予定です。お近くの方、是非一度足をお運び下さい。
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私の古巣、旭川のコサインさんの商品も置かれています。

クラフト 北さんの連絡先はこちらです。
〒010-0802 秋田県秋田市外旭川前谷地41−1
電話 018-847-2007 木日祝定休


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2011年03月13日

アトリ

テレビを見るたびに、現実とは思えないような惨状が報じられており、何事もなかったかのような置戸にいると、何が本当なのか分からなくなりそうです・・・。

今日は、アトリの10羽程度の群れがやってきました。さほど珍しい鳥ではありませんが、この家で見たのは初めてのことです。この冬、全体に鳥の数は少なく、以前はよく目にしたウソは全く姿を見せず、ツグミも数回見ただけですが、カシラダカやシメ、そして今日のアトリなど今まではやってこなかった鳥が時々現れます。大地震を予測して、越冬場所を変更したのか、そんなことを考えてしまいました。

朝、家の前のカラマツでマツボックリをついばんでいました。
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警戒心が強く、窓を開けただけで逃げてしまいましたが、その後も何度もやってきて、家の前の雪のないところでも、盛んに草の種を食べていました。
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大きさは16cmほど、ホオジロと同じくらい、スズメよりやや大きい鳥です。
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このアトリ達をながめながら、文明の利器が発達した現代は、本当に豊かで便利なのだろうかと思っていました。携帯電話がつながらない、停電だ、ガソリンがない・・・もともとないものに頼り切った生活、でもそれでは原始時代に戻れと言われても、出来るわけがない。今回の震災を機に、せめて文明の利器に振り回されるのではなく、使う生活を心がけようと思いました。

こんな事を書いていると、携帯に怪しいメールが。

■お願い■
関西電力で働いている友達からのお願いなのですが、本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、 中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。
一人が少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電を出来て情報を得たり、病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!
こんなことくらいしか関西に住む僕たちには、祈る以外の行動として出来ないです!
このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!

明らかに悪質なチェーンメールです。西日本と東日本では電源周波数が異なり、日本において周波数変換が出来る変電所は3カ所しかなく、異なる周波数間で融通できる最大送電容量はわずか100万kW、関西電力は「東日本へ最大限の電気の融通を行っても(関西電力管内の)安定供給に支障はなく、顧客に節電をお願いする状況にはない」としているとのことです。(下記を参照しました。)
関西電力
産経ニュース

メールサーバーダウンを狙った愉快犯でしょう。ふざけるな!!皆さん注意しましょう。

posted by snowgoose at 22:08| Comment(0) | 木・木工

2010年12月05日

カエデ識別ハンドブック

大変マニアックな新書判サイズのポケット図鑑を次々に出版している文一総合出版から「カエデ識別ハンドブック」が発売されました。
カエデは大好きな木ですし、当工房はカエデがメインの材料です、もちろん購入しました。
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日本に自生しているカエデ全56種類が網羅されていて、それぞれ木の全体・葉・花・樹皮・冬芽が写真付きで紹介されています。特に識別が難しく種類の多いイタヤカエデ類についても詳しい解説もあり、野山の散策が好きな方必携のハンドブックだと思います。幼木の写真と解説もあったらもっとよかったなぁと思います。「冬芽ハンドブック」も出版した文一総合出版さんですから、いつか「幼木ハンドブック」も出してくれるのではと期待しています。

ちなみに家のカエデたちの冬芽はこんな感じです。
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左からエゾイタヤ・ハウチワカエデ・オオモミジ(ヤマモミジかも?)です。
(ハウチワカエデ・オオモミジは幼木です。)

このシリーズ、今のところこの本と「オトシブミハンドブック」と「昆虫の集まる花ハンドブック」しか持っていませんが、「虫こぶハンドブック」とか「イモムシハンドブック」など魅力的なものばかり。みんな欲しくなってしまいますね。
posted by snowgoose at 20:55| Comment(4) | 木・木工

2010年11月22日

指輪の作り方

昨日11月21日、地域の一大イベント「秋田入地100年記念式典」が無事終わり、目が回るほど忙しい日々もようやく終了、今日から通常の毎日が始まりました。

ご報告が大変遅くなりましたが、11月13日には、私たち夫婦の結婚式を地域の住民センターで行いました。沢山の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。また発起人の皆様には大変お世話になりました。お陰様で都会のホテルでは絶対にあり得ない、暖かくて楽しい式を挙げることが出来ました。

式の企画・運営、会場の飾り付けからしおりの作成まですべて発起人による手作りの結婚式、それでは私たちも木工家として何か作らなければと、二人で結婚指輪を木で作ることにしました。
これほど小さいものは初めて、そして木工ろくろの無い工房ですので「まるもの」は苦手なのですが、手持ちの機械で楽しみながら作ってみました。

まず、中心にイチイを、その両側に紫檀を、そしてその横にはマホガニーを貼り合わせた集成材を作ります。
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その集成材を薄くして、その薄板をバーズアイメープルの薄板でサンドイッチします。
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上の板を30mm角程度に切って、ジグにねじ止めしてルーターで指のサイズに合わせて穴を掘ります。
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穴が開いたら、レーザー加工機で外径のガイドラインを彫り込みます。
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糸のこ盤でおおざっぱに切ったのち、ガイドラインにあわせて横型ベルトサンダーで丸く加工、その後、卓上面取り盤で面取り、最後は布やすりで手仕上げ、塗装を施して完成です。
ringring.jpg
仕上げと塗装は二人の共同作業でした(笑)

木の指輪、もっと緻密で美しいものを作られている方がいらっしゃいます、この指輪はとても単純で稚拙で木工を生業にするものが作りましたというのも少し恥ずかしいものですが、初めてにしては上出来かなと思っています。
posted by snowgoose at 21:20| Comment(3) | 木・木工

2010年08月10日

ウォッチスタンドのジグ作り

今日は、今年のオケクラフト札幌展とモクモクフェスタで好評だったウォッチスタンドの側板用ジグを作り、やっとプロパー商品(定番商品)としての生産が始まりました。基本的な形は同じですが、一部仕様変更しての商品化です。詳細は明日のブログでご紹介します。

このジグは、ルーターでの型削り用です。
zig-ws.jpg

これに側板を乗せて、各コーナーを丸く削ります。
ws-kakou.jpg

下のピンに型板になっているジグを当てながら、刃物で削っていきます。刃とピンはこんな感じです。共にφ15mmです。
pin+ha.jpg

2回の展示会に出品したものは、ひとつ一つバンドソーでおおよその形に切ったものを、サンダーで仕上げるという完全手作りのようなものでした。ジグが出来ましたので、これからは手早く、形の均一なものが作れます。

ほかの部材はすでに用意してあったので、今日で第1ロットの生産は終了、お盆前にはネットショップ Happy Life Factory と置戸町のオケクラフトセンター森林工芸館で発売開始します。もうしばらくお待ちください。



posted by snowgoose at 21:33| Comment(0) | 木・木工