そこで除雪に強いジョブサンやボブキャットなどのスキッドステアローダーに買い換えようと色々調べていたところ、ちょっとマイナーなマシンを発見、昨年購入しました。
ヤンマーのVS3というマシンです。

これはコマツのSK07-3というローダーのヤンマー向けOEMで、スキッドステアローダーながらアームがアーティキュレート式(中折れ)ホイールローダーのように運転席前に付いているためジョブサンのように前からではなく横から乗り降りが出来、アームが運転席の横にはないため安全な上、左右と後方の視界もフォークリフト同様に広く、私のようにフォークリフトから乗り換える者にとっては最高のレイアウトになっています。
購入したマシンは1995年式と新しくはないものの稼働時間が400時間程ととても少ない掘り出し物でした。はるばる愛知県からやってきました。
バケットは土砂運搬用の容量の小さな仕様だったため、除雪用に改造してもらいました。

通常のスキッドステアローダーは2本のアームで左右のタイヤを前後させ、2本のペダルでアームの上下・バケットの上下を操作しますが、このVS3はまるで遊園地の遊具みたいなハンドルで左右タイヤを前後させ、1本のレバーでアームとバケットの操作をします。やや慣れは必要でしたがなかなか使いやすい仕様です。


通常のスキッドステアローダー同様、アクセルはありません。シート左側にスロットルレバーがあり、エンジン回転数はこれで操作します。

でも、このマシンは足で操作するのがパーキングブレーキと高速・低速の切り替え(ほぼ使わない)だけなので、フォークリフトのようにアクセルペダルの方が良かったような気もします。除雪中、足がとても暇で動かさないので寒いです。笑
ちなみに、燃料計はありません。燃料タンク横のゲージがその代わりです。昔の重機ではよくある仕組みのようですが、知らないとちょっとビックリします。買ったときは透明ホースが劣化でほとんど見えなくなっていたので、整備の時に新しくしてもらいました。

フォークリフトのように木材やドラム缶を運ぶ時は、バケットをパレットフォークアタッチメントと交換します。このアタッチメントは特注で音更町のキャスさんに作ってもらいました。

フォークリフトでの除雪と比べると、あまりに楽すぎて、今までの苦労は何だったんだろうと思うほどです。タイヤチェーンは買ってあるのですが、15cm程度の雪だとなくても全く問題ありません。基本的に戦車と同じ駆動系なのでデフがなく、四駆なのでスキッドステアローダーは敷地内の除雪には最強です。
とても使いやすいマシンだと思いますが、一般受けしなかったのか今は生産されていません。残念ですね。
塗装状態はよろしくないので、春になったら塗装しようかと思っています。
なかなか珍しいこのVS3、大事に使っていこうと思います。