名前の通り、もともとトドマツからヤチダモに向かって移動しているわけで、ヤチダモ樹皮の割れ目は雪虫だらけです。

この羽と綿のようなロウをまとった雪虫は全部♀で、ヤチダモ到着後、良さそうな場所に落ち着くと単為生殖で羽も口もない♀と♂を生み、その♀と♂が有性生殖し産卵、卵で越冬、春にはまず羽のない成虫となり単為生殖で今度は羽のある大量の♀を生み、ヤチダモからトドマツに移動、そこで数世代を経てまた晩秋にヤチダモに移動という不思議な生態の昆虫です。
有性生殖のためだけに生まれるような♀と♂は1mm以下と小さく、よほど良く見ないと見つからないかもですが、♀はお腹に卵があるのでオレンジ色、♂は緑色で識別は容易です。
こちらが♀です。

そしてこれが♂です。

上の写真だと♂は触覚がないように見えますが、ちゃんとあります。

そのまま何かのキャラクターになりそうな可愛らしさです。