
クラシカルでちょっとベルトーネというかイタリアンテイストのデザイン、可愛らしくて好きでした。この子はうちに来る前は福井の港で働いていたようで、来たときは錆でボロボロなのをペンキを塗ってきれいにして、エンジン・ブレーキ・マスト等あらゆるところを修理しながら(購入価格より修理代のほうがはるかに高い!)、なんとか使ってきただけに愛着はありましたが、もうそろそろ引退させてやろうと買い換えを決心したのでした。
そして今年1月末日にやってきたのが、TCMのFD18Z17というマシンです。1989年生まれの28歳のマシン、だいぶ古いけど程度はまあまあです。パワステ付きで楽々。なんとベッドライトもテールランプもサイドミラーまで付いています!
(これが当たり前ですが、前の3FG10には何もなかったのでした。)


直線基調でこれはこれで悪くないデザインだと思います。最近の変に曲線が多い重機のデザインよりすっきりしていていいですね。調べてみたら、1990年のグッドデザイン賞・特別賞をもらっているようです。
エンジンは、いすゞの4FE1、30.5馬力のディーゼルでなかなか力あります。

ちなみにエンジンだけでなく、デザインにもいすゞが関係しているようです。
ボンネットには吸音断熱材が貼られているので静かですが、熱があまり伝わってこないので除雪中は寒いという欠点が・・・。
このクルマ、私が3オーナー目らしいです。一つ前は農家が所有していたとか。その前は不明ですが、プレクリーナーが付いているところを見ると、粉塵の舞うような職場、肥料工場とかコンクリート製造現場あたりで使われていたのかもしれません。中古品は、その歴史を推理するのも楽しいものです。

ドナルドソン製、ドナルドといってもトランプではありませんよ。笑
ボディもバケットも錆がかなり進んでいるので、春になったらきれいに塗り直してやろうと思います。TCMはすでに会社がなく(ユニキャリアが引き継いでいますが)部品供給には若干の不安がありますが、15年くらいは働いてくれるといいなぁ。私が社会人になったのも1989年、同期のFD18Z17、よろしく頼むぞ!