2014年10月18日

岩手県大槌町に行ってきました

秋田でのイベントが終わって、10月7〜9日は、岩手県大槌町に行ってきました。今回で4回目です。震災復興は、進んでいると言えば進んでいるのでしょうが、沿岸部の市町村では、まだまだ震災前の生活からはほど遠いようでした。

7日、大槌に入って、まずは旧役場にお参りしてきました。
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ここに設置されていた賽銭箱は、全国ニュースでも報道されましたのでご存じの方も多いと思いますが、度重なる盗難のため、今はありません。
なんとも言えない気持ちになりました。

次は、NPO法人吉里吉里国さんにお邪魔しました。新しく若い方が2名加わって、より積極的に活動されていました。晩ご飯は吉里吉里に新しく出来た、ホワイトベース大槌という、主に復興に携わる方達のための宿泊施設で頂きました。さすが漁師の町、魚介類が新鮮でとても美味しかったです。
(食事だけでも可能だそうですが、本来は予約が必要です、今回は吉里吉里国理事長さんのお陰で特別に作って頂きました。)
このホワイトベース大槌の風呂は薪ボイラーで焚いています。その薪はもちろん、吉里吉里国さんの「復活の薪」です!

その晩は吉里吉里国さんのボランティアハウスに1泊、8日は午前中だけ、薪割りや薪の整理のお手伝いをしたり、木のことや大槌町のこと、そして11月2〜3日に行われる復活の「薪まつり」のことなど、いろいろお話し出来ました。この「薪まつり」、昨年から開催されていて、餅まきではなくなんとピザまき大会があったり、薪割り体験、いろいろなセミナーがあるなど、盛りだくさんで楽しそうなイベントです。興味ある方、ぜひ行ってみてください。

午後は、木工でふるさとの復興を目指して活動されている(社)和 RING-PROJECTさんに行きました。今年の3月末にお邪魔したときよりも機械も人も増えて、こちらも積極的に活動されています。今回はレーザー加工機と突き板の話をメインに、私の出来る範囲での技術協力をしてきました。というとかっこいいですが、知っていることをお話ししただけですが・・・。いつかは、どこかのイベントに、一緒に参加出来たらと思っています。

その晩は、吉里吉里にある藤原民宿に泊まりました。ここの料理がまた美味しかったです。元漁師さんの宿なだけに魚介類はこれまた格別です。オススメの宿です。
当日はちょうど皆既月食でした。宿の窓から撮ってみました。
ohtsuchi-redmoon.jpg
静かな海の上に浮かぶ赤い月、この海が、沢山の人命を奪った海とはとても思えない穏やかさでした。

この宿も、1階部分は津波の第三波で壊されてしまったとのことで、部屋の中にもその跡が残されていました。

今はきれいに修復されたこの民宿も、防潮堤建設のため、あと数年で移転を余儀なくされるそうです。防潮堤で、吉里吉里の景色も一変してしまうことでしょう。大きな防潮堤、必要なのでしょうが、それが大震災でも破壊されなかった集落を、結果として壊すことになってしまうようで、つらい気持ちになりました。莫大な資金と労力、そしてこのような犠牲を払って建設される防潮堤、その上、その維持管理にも巨額な金がかかると聞いて、部外者ながら、これでいいのか、深く考え込んでしまいました。

吉里吉里国さんや和 RING-PROJECTさんのように、震災後の地域振興のために事業を開始した団体に適用されている、厚生労働省の東日本大震災に対応した雇用創出基金の期限が、現状では平成25年度末までに事業を開始した団体の場合、今年度末で終了となります。このままではまだ事業として独り立ちできない多くの団体が深刻な資金難に陥ることになりそうです。あまりに支援期間が短すぎると思います。オリンピックに巨額の資金投入する前に、国としてすべき事は山ほどあると思います。また、このことを大きく扱わない報道機関に対しても、何をやっているんだと怒りを感じます。

4回目の大槌、少しずつ大槌の方々とも深い話が出来るようになって、色々な事が少しずつ見えてきました。そして部外者である私達に出来ることがあるのか、協力しているつもりでも、それは単なる自己満足、偽善なのではとも思ってしまいます。出来ることは、見てきたこと、聞いてきたことを、行ったことのない人達に伝えることだけかもしれません。それでも、しないよりはいいのではと思っています。以前にも書きましたが、とにかく被災地に行ってみて下さい、報道では取り上げられない様々なことを、直接感じて下さい。

震災復興を他人事でなく、自分たちのことととらえて、国や地方の動きを注視していきたいと思います。
posted by snowgoose at 21:36| Comment(0) | 日記
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