2021年01月24日

薪ストーブをちょっと改良

工房で使っている薪ストーブ、もともとは東川の大先輩の工房にあったもので、頂いた時は蓋が単なる鉄板だったので、旭川の板金業者に開閉式の蓋を作ってもらい、使っています。
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単純な作りなので何日か使うとロストルが灰で埋まってしまうので燃えにくくなり、灰受け皿もないので掃除はちょっと面倒、さらに上から薪や紙ゴミ、ダメになったダンボールなどの燃料を入れる構造なので、沢山入れると着火しにくい欠点があります。そこで古くなったサンストーブD2型ペレットストーブ上蓋のパーツを使って、蓋に調節できる吸気口を付けてみました。
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着火時は全開に。
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火が付いたら少し閉めて調節。
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これでルンペンストーブのように上から下に燃焼していく、普通の薪ストーブと逆の燃焼スタイルに近い動作になっているようです。

ストーブの熱工学や燃焼の科学についての知識は、この「ストーブ博物館」という本から得ています。
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この本、ストーブの歴史が詳しく書かれていてとても面白い本です。

もっと詳しく勉強したいですが、なかなか良さそうな本が見つかりません。まあ、そもそもそんな本があっても私の頭で理解できるのかは大変疑問ですけどね。
posted by snowgoose at 21:35| Comment(0) | 日記

2021年01月21日

変な形の大型プライヤー

柄の長さが80cmもある変な形のプライヤーを購入しました。
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頭の挟むところは上下に2ヶ所あります。
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ちょっと動物っぽい?

これはタイヤチェーンを修理するためのチェーンプライヤーです。フォークリフトのチェーンが古くなってだいぶすり減っていて頻繁に切れるため、いちいち整備工場にチェーンを持っていって修理してもらうのも面倒なので、ちょっと高いですが買ってみました。SCC JAPANというメーカーのものです。KTCのTP-850というものの方が有名で使いやすそうですが高いです、個人使用ならこちらで十分だと思います。

まず切れたクロスチェーンを外します。
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そして新しいクロスチェーンを取り付け、開いていたコネクタを閉じます。
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φ6mmのチェーンを簡単に開いたり閉じたり出来るのはなかなか快感です。怪力になったような気分?
posted by snowgoose at 20:54| Comment(0) | 日記

2021年01月17日

D2修理完了

二次燃焼室の鋳物煙導板がダメになってしまったサンストーブのD2型ペレットストーブ、部品が届いたので早速修理。
これが鋳物煙導板、8年ほど使っていた左側はひどいことになっていました、これでは二次燃焼せず、ただのルンペンストーブ状態、燃焼効率も熱効率も低く、薪をどんどん焚いても煙突から熱が逃げていき、部屋はあまり暖まりません。
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二次燃焼筒の内部はこんな感じです。中心に、ストーブ下側から二次空気を取り入れるダクトがあります。
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この上に新しい煙導板を取り付けます。
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これでしっかり二次燃焼筒が機能します。

せっかくなので耐熱塗料で再塗装。塗料はイナドメのストーブに付属の年代物のスプレー、まだちゃんと使えました。
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二次燃焼筒塗装.jpg
外側のガードも塗装。
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ベースに仕上がった二次燃焼筒を取り付けます。ベースの内側には、遮熱板も入っています。でも遮熱効果は低く、このストーブは床に直置きだとかなり熱くなります。遮熱よりも、二次空気の温度を上げるために装着されているのかもしれません。
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塗装が終わったガードを取り付けて完成です。
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これでまた効率の良いストーブになりました。
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レトロな外観ながら、最近の高級薪ストーブと同じような燃焼方式をとっているこのD2型ペレットストーブ、現在は生産されていないとのことで、部品もロストルや燃焼室蓋の周りのパーツなど、すでに欠品となっているものもあるそうです。
こんな良いストーブがなくなってしまうのはとてももったいないと思います。木質系のものなら鋸屑でも鉋屑でも何でも燃料に出来るストーブとして木工家や家具工場に売り出せば、まだまだ需要はあると思うんですけどね・・・。
posted by snowgoose at 18:48| Comment(0) | 日記

2021年01月10日

イナヒーター

普段使っているペレットストーブ、サンストーブ(北創株式会社・旧ホクダン株式会社)のD2型の二次燃焼室内鋳物カバーがボロボロになってしまったので、数年前にヤフオクでデットストックを入手した、稲留工業株式会社の粉炭ストーブ・イナヒーターを設置しました。もう今ではまず手に入らない代物です。
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ネコが心地よさそうです。笑

レトロなロゴがいい感じです。
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構造はD2型とほぼ一緒で二次燃焼室を備えたルンペンストーブ、ただしペレット用ではないのでロストルのスリットの幅が広く、木っ端や紙などで覆った上でペレットや鋸屑をつめる必要があります。

のぞき窓がないので炎が見えないのはつまらないですが、暖かさはD2型と同様です。

どこかで見かけたら、木工家なら買っておいて損はないストーブだと思います。もう、会社はないですけどね。
posted by snowgoose at 18:38| Comment(0) | 日記