すると、面白いことに気付きました。
こちらは普通のタンポポの生え始めて少し経ったものです。

当たり前ですが、一つの苗だなという感じです。
掘り起こすと、こんな感じ。

一方、完全に掘り起こすことが出来ず、少し根が残ってしまったものから再び生えてきたタンポポは、まるで種を一ヶ所にまとめて蒔いてしまった時のような感じに束になっています。
(この写真だと、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。)

掘り起こしたものがこちら。茎が赤くないのも普通と異なるところです。

なんか変ですね。
よく見ると、元の根の切断面にある不気味な形の部分から複数の芽が出ているのがわかります。

これは切断面に未分化状態の植物細胞の塊・カルス様組織が出来て、そこから新しい芽(不定芽)が生えてきたことによるもののようです。
新しい芽の始まりは、こんな感じ。

新しい芽は元の根・直根としっかり繋がっていないため、引っ張ると切断面から簡単に抜けてしまいます。抜かないでそのままにしておけば、それぞれの芽からしっかりとした根が生えてくるのでしょうかね?それともこのまま、元の根に寄生するようにして成長するのでしょうか?また少し経ったら、同じような不定芽を掘り起こしてみようと思います。なんか、小学生の自由研究のようですね。笑
このタンポポのカルスから不定芽が出て再生されることよく知られているようで、「タンポポ カルス」で検索すると、奈良教育大学や筑波大学や論文が出て来ますので、詳しく、正しくお知りになりたい方はそちらをご覧下さい。